ついにここまできた一人専用のカラオケ店
カラオケを利用する時に、一人だけで入場をして遊ぶことを「ヒトカラ」と言っていました。
もともとは通常のパーティルームを使って一人だけでカラオケを楽しむ人のことを全般的に指していたものですが、ついに本格的な一人カラオケ専門店が登場しました。
それまではヒトカラは流行しているからと言っても、普通は数人で利用するものであるカラオケを一人で申し込んで利用するのはちょっと抵抗感がありました。
しかし新しくできた「ワンカラ」というお店では、そもそも一人用のカラオケしか置いてありませんので堂々と利用をしていくことができます。
「ワンカラ」を展開しているのは大手カラオケである「まねきねこ」で、通常の店舗とは別に「ワンカラ」という専門のお店をオープンさせています。
新しい「ワンカラ」のお店では、より音楽を聞き取りやすくするためのヘッドホンを貸し出ししていたり、高精度のマイクと録音機能をつけるなどして一人で歌をうたうことを堪能できる専用設備を備えています。
ここまでくるとカラオケではなく個人用の音楽スタジオと言ってもよいくらいで、実際に自宅では録音が難しいアマチュアミュージシャンがワンカラで楽曲収録をしていたりします。
レコーディングミュージシャンの気分を味わうことができる
「ワンカラ」では純粋に歌を歌うための設備がそろえられているので、通常のカラオケとはまったく違ったサービスとなっています。
例えば普通のカラオケでは、申込みをしたあとワンドリンク制で最低一度は室内から電話などでスタッフに注文をして、部屋まで運んでもらわないといけないことになっていました。
そのためせっかく気持ちよく歌っていても扉を開いて入って来られることになり、それが嫌だという人も多くいます。
そこで「ワンカラ」では、最初から入場のときにドリンクバーを利用する料金体系になっているので、飲み物がほしい時には自分で部屋を出てそこでジュースを選んで持ってくればよいというシステムになっています。
またハンドマイクを持って歌うのではなく、ヘッドホンを付けて専用のスタンドマイクを使うことになるので、まるでスタジオ・ミュージシャンがレコーディンをしているかのような感覚を味わうことができます。
店舗の内装は宇宙船のようなデザインになっており、ルームのことを「ピット」と呼ぶ雰囲気作りもしてくれています。
終了時間になると電話ではなく画面上にメッセージが流れるようになっているので、通常のカラオケのような煩わしい店員さんとのやりとりをしなくてすみます。
ちなみにこの「ワンカラ」は現在までのところ全国で11店舗となっており、今後も増えていくことが計画されています。