東京都であることを忘れそうになる奥多摩湖
東京都というと新宿や丸の内のような大型ビルの立ち並ぶ場所ばかりが想像されますが、それはあくまでも東京都という場所のごくごく一部を示すものでしかありません。
東京都は東西に細長い形をしており、海沿いに23区があるその内陸側に都内の市がいくつも配置されています。
東京都の市の中でも最も自然が多い地域として奥多摩エリアがあります。
奥多摩は東京都の西端にあり周辺には大岳山や三頭山、川乗山といった山々が取り囲んでいます。
正確には奥多摩方面は東京都西多摩郡奥多摩町ということになります。
都内中心部から奥多摩を訪れる時には、JR青梅線を使って終点の奥多摩町役場を目指します。
ただし実際に都内23区などから奥多摩方面を訪れる人の多くは自動車を使っています。
いわゆる「奥多摩ドライブ(ツーリング)」で、自動車やバイクが好きな人にとっては有名なルートです。
奥多摩町のすぐ隣の青梅市からは奥多摩中心部に向かって道路が長く伸びており、最終的には奥多摩湖の湖沿いを通って山梨県方面へと抜けていきます。
この時に使用されるのが国道411号船こと青梅街道で、途中にはトンネルあり、湖畔沿いの道ありでたくさんの景色を見ながらドライブやツーリングができるという楽しみがあります。
奥多摩湖は東西に長い湖ですが、これは小河内ダムとして都内の水資源を確保するために機能するものです。
秋の紅葉の季節になると非常に景観が美しく、周囲を取り囲む山々の緑色が真っ赤に染まったところが美しい奥多摩湖の水に反射して幻想的な景色を作り出します。
奥多摩湖周辺を訪れたら立ち寄ってもらいたいスポット
奥多摩湖はそこに至るまでの移動を楽しむためのレジャースポットと言えます。
ですがそうして訪れる観光客が多いことから、奥多摩湖周辺には便利な施設が多く建築されており、自然の景観とそれを活かしたレジャーを楽しめます。
まず一番に見ておきたいのが「奥多摩湖」そのものです。
奥多摩湖は周回コースもありますが、目玉となっているのは湖をそのまま向こう側まで渡っていくことができる浮橋です。
吊橋とも陸橋とも異なり、水面の上を歩くことができるこの通路は大変景観がよく、独得の建築方法から「ドラム缶橋」と言われています。
夜間になるとは橋の上から明かりが消えてしまうことから一部では心霊スポットとして言われることもありますが、それだけ神秘的な光景であるということが言えるでしょう。
もう一つ見てもらいたいのが東京都民が利用している水の約2割を供給しているという小河内ダムです。
こちらは3階の展望部分からダムの水が落ちていく迫力のある景色を眺められます。