どんなに低い山道も登山は登山です
運動不足とストレスを解消するためにおすすめできる趣味の一つとして登山があります。
登山は中高年にファンが多く、年間を通じてかなりの数の山を制覇しているという人も多く見られています。
登山の魅力はなんといってもその「山を制した」という感覚にあります。
自然の山道を通って一歩一歩頂上を目指していき、最終的に最も見晴らしのよい頂上にたどり着くことができるというのは何者にも代えがたい爽快感があります。
また途中の山道の景色は四季折々の季節を伝えてくれるもので、春先の桜や秋口の紅葉など、同じ山であっても登る時期や季節によって見られる景色が大きく違ってきます。
ですがそんな登山をしていくときに気をつけなければいけないのが、どんなに低い山であっても登山は登山であるということです。
よくニュースで登山中に遭難をしてしまい捜索隊が出されたというようなことが伝えられたりしますが、そうした遭難はなにも困難な山道を無謀な登山計画をした結果に起こるものではありません。
実際に遭難をした事例を見てみても、ベテランの登山経験者であったり、プロのインストラクターや引率の先生がついていたりということも珍しくないのです。
ベテランであってもちょっとした不運で遭難に巻き込まれてしまうのが登山の怖い所です。
いくら標高の低い山であっても自然を相手にしているということは忘れてはいけません。
必ず「登山計画書」を管理事務局に出しておきましょう
一人で登山をするときにはなおのこと、万が一の時に備えてから出かけるようにするということが重要になってきます。
山に入る前にはきちんと必要な装備を整えておき、かつ気候状況によっては無理をせずに引き返すということも大切になってきます。
まず絶対にやっておきたいことが、登山計画書(届)を管理事務局に提出するという作業です。
少し大きな山になると登山予定についてまとめた書類を提出するように求められるようになっています。
具体的な登山計画書の作成方法については、日本山岳協会の公式サイトからテンプレートをダウンロードすることができるようになっています。
登山計画書では、まず予定している登山経路やその地図を示したもの、交通情報や食糧・装備品といったようなものを記載していきます。
大きな山になると登山計画書を提出するときに入山料を求められることがありますので、それを嫌がって提出しないというい人もいるようですがそれは本末転倒です。
また一人で登る時には必ず家族や知り合いに声をかけておき、もし自分が何らかの事情によって戻れなくなってしまった場合に速やかに捜索の連絡をしてもらえるような体制を作っておきましょう。